columnsコラム

2023/06/06

【手当→てとう?】条文の読み方、法律用語の使い方は正確に!!

内閣総理大臣の秘書官を務めるご子息が、総理大臣公邸で不適切な行動をして総理秘書官を辞職した問題で野党議員が国会で総理大臣を追及している場面をテレビのニュースで見ました。
6月1日に辞職させるということで、規定上は、6月分の通勤手当は1ヶ月分まるまる、6月30日に支給される期末手当(いわゆるボーナス)も支給されることになるそうで、そこを野党の国会議員さんが、おかしいとばかりに追及していた。

野党議員さん曰く、「期末てとう、通勤てとう も出るということですが・・・・」

「てとう」と言ったのは、たぶん期末手当の「手当」の部分を「てあて」と普通は読むところ「てとう」と読み上げたのだろう。

あまりにも堂々と原稿を読み上げているので、もしかして給与支給を担当する係とかではそういうふうな言い方を慣例的にするのかも知れないと思い、給与担当者に電話で聞いてみたら、「聞いたことない」との返事。

そのとき答弁に立った総理大臣は(この息子の取り扱いの良し悪しとは全く別に)、とても紳士でした。「期末てあて(・・・)、通勤てあて(・・・)」とゆっくりハッキリ発音して、さりげなく間違いを正してあげていたように見えた。

ちょっとした読み間違えは誰にでもある。その昔、ときの総理大臣が、破綻(はたん)を「はじょう」、有無(うむ)を「ゆうむ」、詳細(しょうさい)を「ようさい」と読み上げてしまったことがあるじゃないか。
そう思いながらも、この議員さんは、通勤手当とか、期末手当とかとは無縁な生活をしている方なのかなあなんて思ってしまったりもする。

住民の信頼を失わないためにも、条文の読み方、法律用語の使い方はしっかりと押さえておいた方がいいですね。

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